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御三戸岳
【みみどだけ】


上浮穴(かみうけな)郡美川村の中央部,面河(おもご)川と久万(くま)川の合流点にある岩頭。面河川がくの字形に屈曲する部分に形成された三角形状の石灰岩の岩で,高さは37m。面河川の上流側は淵,下流側は白砂となり,その間に垂直の岩壁がそびえる。淵の水は太陽の光を受けて,7色の変化を石灰岩の岩壁に反射するので,別名七面鳥岩ともいう。岩壁の上には老松がみられるが,先端に近い牝嶽(めだき)にはアカマツが,つけ根に近い雄嶽(おだき)にはクロマツしか生えないという。面河渓谷入口の景勝地で,昭和46年県の名勝に指定された。明治中期までは私有地であったが,同37年久万山凶荒予備組合が,景勝地を保存するため組合財産として購入したものである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203356