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宮浦本川
【みやうらほんかわ】


越智(おち)郡大三島町,大三島の中央を西流する川。大山祇神社の北方を流れ,もと下流は数百m南方を流れていたが,安永4年に河道を付け替えて,現在の門前町宮浦が発展する原因となった。水源は上浦(かみうら)町との境界三村峠や鷲ケ頭山西麓で延長約3km,下流では川幅20mで高さ10m以上の天井川となり,出水時には近年まで大きな災害をもたらした。上流では縄文時代から弥生時代の遺跡や巨石崇拝の遺物が多い。河口付近は,以前はもっと深い入江であったが,安永5年以降順次埋立てられている。現在は官公庁が集中し,宮浦港としての施設を整え,大型のフェリーや水中翼船が発着している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203365