明神山
【みょうじんさん】

伊予郡双海(ふたみ)町と伊予市との境にある山。標高634m。南の内子(うちこ)町との境界の牛ノ峰（896m），西の長浜町境にある壺神山（971m）などとともに双海町を囲む主峰をなす。中央構造線の破砕された軟弱地盤に火山作用によって溶岩が流入した山塊で，この山塊の南は中央構造線の断層が，北は高野川断層がある。高野川断層は双海町の小網から明神山の北麓沿いに東に延び，四ツ松を通り，東方の下唐川（伊予市）で中央構造線に合していると考えられている。この断層の発見および命名は愛媛大教授の永井浩三である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7203408