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名石山
【めいしやま】


北条市と越智(おち)郡菊間町との境,高縄(たかなわ)半島の西岸近くにある山。標高297m。領家花崗岩類の中に新しく噴出した安山岩からなる岩頸で,山頂付近は急峻であり,展望にすぐれる。旧温泉郡と野間郡の郡境に位置し,室町期には付近の恵良(えりよう)山(北条市),高仙(こうぜ)山(菊間町)とともに,河野氏の城砦群の1つであった。南北朝期のころは池原氏の祖である河野通生の次男通安が城主であったといわれる。西山村「石山系図」によると嘉吉の乱の功で松浦源蔵が名石山城を賜わり,代々居城したが,天正2年に石山と改姓し,天正13年の落城後に帰農した,とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203441