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鷲ケ頭山
【わしがとうざん】


鷲峯山(じゆぶせん)とも書き,古名は神ノ山,また神野山ともいう。越智(おち)郡大三島町大三島の中央にある山。標高436.5m。越智諸島中第一の高さで,展望美は内海第一といわれ,瀬戸内海国立公園に編入されている。内海島嶼および四国連山から香川県の観音崎や讃岐富士,中国山地なども望まれる。島内各所より登山できるが,西方の島内第一の入日の滝を眺めてからの登山道,宝物館裏手の展望台から巨石崇拝の跡を示す安神山を経ての遊歩道等が主なコースである。しかし大山祇神社以外の周辺の観光開発をはかる町によって昭和43年に山頂までのドライブウエーが開通され,その後も休憩所・広場等の諸施設が整えられ,昭和51年には全線舗装が完了した。山麓には深山(みやま)の縄文時代,榎谷や三村の弥生時代の遺跡,台の上・尾之部・明日(あけび)などの諸城跡など見るべきものが多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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