割石川
【われいしがわ】

上浮穴(かみうけな)郡面河(おもご)村の中部を北から南に流れる川。面河川の支流。延長11.1km。源は黒森峠（985m）付近に発し，妙谷(みようがだに)川（3.8km）・坂瀬川（7.8km）を合して，通仙橋で面河川に合流する。流域には昭和38年完成した面河ダムや，役場のある渋草の集落がある。上流域の人行(ひとぎよう)と，梅ケ市は木地師の集落で，昭和27年頃までは茶盆や椀の生産が行われた。支流坂瀬川の流域の大成(おおなる)には昭和28年県の天然記念物に指定されたカツラの大木がある。流域の住民は昭和30年頃までは焼畑耕作を主体にしていたが，現在は主林副農。農産物には抑制トマトや夏イチゴがある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7203692