100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

安芸川
【あきがわ】


安芸川水系の本流。2級河川。県の南東部,安芸市を北から南に貫流する。流路延長25.5km。北方の香美郡物部村との境,五位ケ森(1,184.8m)付近に源を発し,上流・中流で張川・尾川川などの支流をあわせたのち,さらに南流して安芸平野を形成して土佐湾に注ぐ。本流は,上流部の畑山地区では畑山川と別称される。江戸期には,井ノ口付近では安芸西川とも呼ばれた(土佐州郡志)。明治15年の「高知県統計抄」には渡し場として「千加島渡」が見え,川北にあり,水幅20間で,船渡賃は人で3厘,牛馬5厘とある(皆山集)。尾川川をあわせる栃ノ木川下流に栃ノ木堰があり,安芸平野の灌漑用水に利用される。安芸川下流右岸に中世安芸氏の居城があり,その東側の外堀の役目も果たした。左岸には河岸段丘が発達し,段丘面は内原野と呼ばれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203753