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逢坂
【おうさか】


中村市東部と幡多郡大方町西部の境にある坂。国道56号が通る。中村市古津賀と大方町上田の口の境に,石見寺山(410.9m)から南東にのびた高さ80mくらいの険しい尾根(逢坂)が大障壁となって,大方~中村間の交通を大きく阻害していた。高知~中村間の交通路は,江戸初期頃から中村市古津賀を通り,逢坂の尾根を越えて大方町上田の口に出る現在の道筋に変わった。明治に入って,県道建設が進み,明治29年に交通の大障害であった逢坂の中腹にトンネル(全長71.3m)が開通し,障害もかなり緩和された。昭和になって交通量の増加と車両の大型化に加えて,道路の迂曲と急傾斜,約3mという道幅の狭小さに災いされて,再び阻害をきたした。このため昭和34年に改修工事に着手し,同36年に旧トンネルの下方に新トンネル(全長125.25m,幅6.5m)および2車線の取付け道路約1kmが完成し,距離が旧道より約500m短縮された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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