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奥大田川
【おくおおたがわ】


1級河川吉野川水系の支川。県の北部,長岡郡大豊(おおとよ)町を流れる。流路延長6.5km。野鹿池山(1,294.4m)・黒滝山(1,209.9m)付近に源を発し,南流して吉野川に注ぐ。江戸期の「土佐州郡志」は「奥大田川 出野鹿之池山,南流至豊永之大田口,入吉野川」と記す。天正17年の本山郷地検帳に見える「目付川」にあたる。長宗我部時代には,奥大田地域は本山郷で,河川は南下して殖田郷俊山堺之村豊永のうち梶ケ内名を通り,目付(本山郷)で吉野川に入っている。河口付近の左岸は殖田郷俊山堺之村豊永のうち寺内名,右岸は本山郷和田名目付村とあり,郷境を形成していた。現在梶ケ森県立自然公園の飛地となり,寺内には国宝の豊楽寺薬師堂もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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