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奥西川
【おくにしがわ】


旧国名:土佐

西に清水ケ森・平家ケ森,北に熊王山などがそびえ,峡谷を蛇行して物部川に流入する奈良川上流域に位置する。天正16年の大忍荘山川他二十八村地検帳に当地域が記されるが,当地域は昭和30年香我美町成立の際に分割され美良布町に編入されたので,その分割に従い地検帳の小村を記すと,香我美町分(現大字奥西川の地)は半名ノ村・カチヤフノ村・トウケノ村にあたり,筆数43筆,面積は5町2反余で,屋敷数7。福万孫右衛門・別役三吉郎の給地からなり,社寺に七社・丸ツカ寺がある。美良布町分(現香北町大字西川)は西別役(にしべつちやく)ノ村・サシキノ村・栗キノ村・ヱノ木谷ノ村・シル谷ノ村・文四良村・小サカ谷村・ミ山谷・カツラ谷ノ村・サカ谷村の各小村にあたり,筆数181筆,面積は21町4反余で,屋敷数34うち居屋敷4。別役三吉良ほか4名の給地からなり,社寺に雨カ社・祐栖庵がある。文四良名・重利名が見える。
奥西川村(近世)】 江戸期の村名。
奥西川(近代)】 ①明治29年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7204646