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黒尊川
【くろそんがわ】


1級河川渡川水系の支川。県の西南部,四万十(しまんと)川(渡川)中流右岸にある1次支流。流路延長31.0km,流域面積76.6km(^2)。愛媛県宇和島市南東の鬼ケ城山(1,142m)の東部にある三本杭(1,225m)の南西斜面を水源とし,幡多郡西土佐村口屋内で四万十川本流に合流する。流域は地質学上の四万十帯に属している。流域には西土佐村の黒尊・奥屋内・本村・石川・玖木・深瀬などの小集落が点在しているが,平地に恵まれない。玖木にあった黒尊川発電所(110kw)は,昭和50年12月廃止された。上流一帯には約2,700haの黒尊国有林があり,その周辺に広がる大小いくつかの峰々を黒尊山と総称し,また黒尊山塊とも呼ばれる。主峰の三本杭は愛媛県側に位置する。口屋内から山頂を経て宇和島に抜ける全長51.8kmの黒尊スーパー林道が通っている。標高1,200m前後の山頂からの眺望はよく,黒尊川の渓谷美も優れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7205492