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神田川
【こうだがわ】


2級河川鏡川水系の支川。高知市街地南西部を流れる。流路延長6.1km,流域面積7.60km(^2)。高知市西部,朝倉地区針木に発し東流,北から前田川を合流させ,神田~鴨部間を北東へ進み,河ノ瀬付近で南からの吉野川をあわせ,柳原橋の上流で鏡川に合流する。天正15年の鴨部之村地検帳には「神田川」と見えるが,朝倉~潮江間では「海老川」(南路志)とも称されたらしい。神田・朝倉・鴨部など流域は,古代から開けていた土地で,近代に若干の工場の立地をみたほかはほとんど農用地であったが,近年,急速に住宅地化が進行している。こうした流域の土地利用変化に伴う流出率の増大,下流の感潮河川鏡川への排水困難などにより,昭和50・51年の台風時には支流吉野川を含め,流域が激しい浸水被害に見舞われ,激甚災害指定も受けた。都市化に伴う水質汚濁も著しい。河川改修などにより河道はかつてに比べ直線化された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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