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立川川
【たちかわがわ】


1級河川吉野川水系の支川。県の北部,長岡郡大豊(おおとよ)町を流れる。流路延長15.7km。四国山地の石鎚山地の主峰カガマシ山(1,342.9m)・工石山(1,515.9m)・笹ケ峰(1,027m)・三傍示山(1,157.8m)など県境に位置する連峰の水量を集め,南流して大豊町川口で吉野川に注ぐ。川名の由来は源流を立川に発するためといわれている。「土佐州郡志」は「立川村川 出喰石山下,南流至川口村,入吉野川」と記す。流域の刈屋地域は山深い山間集落では比較的大きな集落で,古代官道の丹治川駅もこの付近を中心に想定されよう。さらに江戸期の参勤交代道の本陣が置かれ,現在は旧立川番所書院(国文化財)として残る。河川流路を右に左に参勤交代道が河口の川口集落まで通じていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7206550