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飯塚盆地
【いいづかぼんち】


嘉穂盆地ともいう。県のほぼ中央部にある盆地。東側を金国・戸谷ケ岳の山塊,西側を三郡山地,南側を古処馬見山地に囲まれ,北側に開ける。南北約26km,東西約24kmに及び,周囲には八木山・冷水・嘉麻・烏尾の各峠などがある。飯塚・山田の2市と嘉穂郡稲築(いなつき)・碓井(うすい)・頴田(かいた)・嘉穂・桂川(けいせん)・庄内・筑穂・穂波の8町からなる。盆地は,石炭層を含む標高100m前後の古第三紀層の丘陵地の間を,1級河川遠賀川上流の嘉麻川・穂波川などが北流,流域に沖積地をつくる。低地の沖積地は古くからの穀倉地帯で,丘陵地は明治中期以降,筑豊炭田の中核として大小100近い炭鉱が開かれ繁栄したが,昭和30年代のエネルギー革命により大半が閉山。その後は過疎化が進み,各方面に影響を与えたが,石炭産業からの脱皮をはかり,産炭地域振興法に基づき,生活基盤の整備,企業の誘致などを積極的に推進しており,飯塚市は筑豊の中核としての発展が期待される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209041