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今川?
【いまがわ】


田川郡添田町から行橋市へ流れる2級河川。犀(さい)川ともいう。流長31.6km,流域面積118km(^2)。添田町と,大分県山国町との境をなす英彦山山地の鷹ノ巣山に発し,田川郡赤村,京都(みやこ)郡犀川(さいがわ)町,豊津町を流れ,行橋市北東部の石田新開で周防灘に注ぐ。古くから洪水のたびに流路を変え,農民を苦しめてきたが,貞享年間に河川の大改修が行われ,千間土手と呼ばれる堤が造られた。それでも近くは昭和55年8月の豪雨では69か所で河川被害を発生させた。近年,上流域に油木ダムが建設され,行橋市,京都郡苅田(かんだ)町が上水用に,県企業局が工業用に取水している。中流域の赤村赤の油須原では,南から東へほぼ直角に流路を変える地点に,河川争奪の跡を見ることができる。下流域の行橋市天生田(あもうだ)から下流へ約6kmの河川敷にはサイクリングロードが造られている。河口に位置する蓑島(みのしま)は,古くは文久新田の沖合い350mの周防灘に浮かぶ面積0.5km(^2)の小島であったが,昭和29年に蓑島干拓が完成して陸続きとなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209298