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地島曽根
【じのしまそね】


宗像(むなかた)郡玄海町の鐘崎と地ノ島の間に連なる暗礁。「玄海町誌」には,「村の東八町余……南北一里東西二十間。其の正中を通船の所とす。大汐の時は一町余り見ゆるも小汐の時は出現せず」とあり,空中写真では位置を特定できる。曽根の語源は,石根ともいわれ,通常は海底が高くなった岩礁地帯を指し,玄界灘では,海中に岩石が多く,魚が集まり,好漁場となる所を意味する。地ノ島では,須加が浅瀬を意味し,その突端が須加崎,付け根は須元という。須加崎から延びる曽根のため,鐘崎港から地ノ島泊港への渡海船も大きく迂回し,魚類の回遊も同所で留められ,地ノ島の定置網漁に好況を与えている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211533