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灯台瀬
【とうだいせ】


玄界島の西,芥屋大門の北,糸島半島彦山の西北5kmに位置する岩礁。周辺海域は対馬海流に洗われ,好漁場であるが,岩礁が波間に見え隠れしているため,長間瀬・栗ノ上瀬とならんで三険礁の一つにあげられていた。灯台瀬の呼称の由来は,「是所近辺に山なき故に,此背のある所をしらずして,あやまりて船を乗かけ舟損する所なり。此所より時々竜灯上る故に,灯台背と云。方三町許なる岩背也,所々に在てつゞかず」と「筑前国続風土記」に記されている。現在岩礁の最高岩の上に高さ13mの白円形の灯標が築かれており,四方を白色閃光が照射し漁場の安全を確保している。冬季には季節風による高波で,月1度の灯台見廻船も近づけぬほど荒れすさぶ海域である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212986