中島
【なかしま】

北九州市の洞海湾口にあった島。東西200m，南北400m，最高地点３ｍの小島で，地形図では浮島（明治20年）・河(かば)島（同33年）・中島（大正11年）と名称が変わり，昭和15年，湾口最狭部で若戸渡船航路の中間にあったため爆破，削り取られて姿を消した。当時人家60戸，木造船所７があったという。「筑前国風土記」逸文にある河島・資波島について，貝原益軒らは中島・葛島をあて，「太宰管内誌」は白島の雄島・雌島に比定した。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7213240