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祓川
【はらいがわ】


京都(みやこ)郡犀川(さいがわ)町から行橋市へ流れる2級河川。伊良原川ともいう。流長31.5km。犀川町帆柱の,英彦山山地の鷹ノ巣山北斜面を水源として北流,上伊良原・下伊良原・木井馬場などを通り,京都郡豊津町を南北に貫流して行橋市沓尾・文久の境界で周防灘に注ぐ。川名は,行橋市草場にある草場神社に田川郡香春(かわら)町採銅所で鋳造された神鏡が到着して祭典が催される時,この川で禊を行い,身を清めたことに由来する。最上流部の帆柱には高さ約7m,幅1.5mの蛇淵ノ滝がかかる。伊良原地区は京都茶の産地,下流域右岸の洪積台地の行橋市の新田原(しんでんばる)地区はナシ・ブドウ・モモなどの果実産地として有名。河口付近左岸の今井は市場町として立地したが,対岸の元永にある須佐神社の夏祭(今井の祇園祭)が有名となり,その参道的性格を持つようになった。河口の沓尾には漁港があり,付近ではノリの養殖が盛ん。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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