100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

大島
【おおしま】


唐津(からつ)市市街北部,唐津湾に突き出た陸繋島。周囲4km,最高点175.9m。もとは海岸から約800m離れた島であったが,土砂の堆積により干潮時には歩いて渡れた。明治32年,架橋により唐津鉄道がこの島に延長され,貯炭場の建設に伴い,人道橋もでき,さらに昭和初期には埋立てによって陸繋島となった。「慶長国絵図」に相嶋,「正保国絵図」には大島,「天保郷帳」に大島村と見える。慶長13年の唐津城築城の際,城内になる地切(ちぎれ)の住民がここに移された(松浦拾風土記)。島では漁業が盛んに行われた。また,藩の狩場とされ,「松浦拾風土記」によると延宝5年,藩主大久保忠朝が追鳥狩を行ったとある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7216246