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河内谷
【かわちだに】


鳥栖(とす)市河内町にある谷。市の北部,大木(だいぎ)川の上流域で狭長な谷底平野を河内谷といい,集落は標高200~400mに位置し,山村をなす。この谷には弥生時代・古墳時代の遺跡もある。藩政期には対馬藩領に属した。市の中心部から6km離れた山村で,かつて陸の孤島といわれたが,昭和30年代,鳥栖市の工業化に伴ってさらに過疎化が進んだ。また昭和40年には大規模な農業・防災用の河内ダムが建設されることになり,24万4,472m(^2)の土地が買収または水没することになった。河内ダム(総貯水量119万6,000m(^3)・工費8億7,900万円)は昭和45年に完成したアースフィルダムで,道路も整備されたが,翌年3月にはそれまで92年間存続してきた河内小学校は過疎化に伴う児童数の減少によって廃校となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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