高木川内川
【たかぎごうちがわ】

高木河内川とも書く（小城郡村誌）。六角(ろつかく)川水系の１支流。多久(たく)市北多久町小侍(こさむらい)高木川内の西方，女山（684.9m）の東麓付近に源を発し，東南流して１級河川六角川水系の牛津(うしづ)川の支流中通(ながどおし)川に注ぐ川。延長2.2km。「小城郡村誌」の小侍村の項に「高木河内川　源ヲ西ノ方舟山（板屋村）ニ発シ東流シ山犬原川ニ合ス……」とある。また，当川の源流に10数ｍの観音滝がある。中流右岸一帯では，近世後期ころから石炭採掘が盛んに行われた（多久家文書）。第２次大戦後の大手鉱の１つ，明治佐賀炭坑もこの地にあり，当県で最後まで残った炭坑であるが，昭和47年秋に閉山した。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7217460