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焼米池
【やきごめいけ】


杵島(きしま)郡北方(きたがた)町志久にある池。周囲4km。佐賀藩主鍋島治茂が寛政12年7月,3万石の用水として,白石(しろいし)地方の水田を灌漑するため,多久(たく)領土多久茂鄰に中ノ谷堤を築いて回水し築造させた溜池で,干害防止をも兼ねている。当時佐賀藩内では永池溜池に次ぐ貯水量を持つといわれた。水路の一部が須古領を通るため,代替地として久治村(現在の有明町大字辺田(へた))の半分を与えた。伝承によれば,武内宿禰が立ち寄ったおり,土地の人が米を煎り,茶菓にして奉仕したことから焼米という。なお,中ノ谷堤は現在焼米堤と称している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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