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薊谷
【あざみだに】


南高来(みなみたかき)郡小浜町の東部,普賢岳と妙見岳の間の谷。雲仙岳カルデラ(妙見カルデラ)壁の東方,妙見岳の東直下に位置し,古普賢岳が爆裂してできた雲仙岳カルデラ内に隆起してきた普賢岳ドームとカルデラ壁との間にできた谷。北方の鬼人谷と紅葉茶屋の峠で接し,幅300mの谷が南へ開き500m続く。谷底に仁田峠より延びる普賢岳登山道がある。一帯は落葉広葉樹林が発達し自然度が高く野鳥が多い。秋は紅葉が美しく,普賢岳紅葉樹林として昭和3年3月国天然記念物に指定された。なお,薊谷の下方には樹高20~25mのモミ林があり,雲仙岳ではこの一帯だけに見られるものである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7219250