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池島
【いけしま】


角力灘にある島。西彼杵(にしそのぎ)郡外海(そとめ)町に所属する。周囲約4km,面積0.9km(^2)。外海町沖,約7kmに位置する。西彼杵郡大瀬戸町から定期船が通う。島内にかつて幅100mほどの池があり,神功皇后伝説によると三韓出兵の帰途,島に上陸され,遠征の労をいやし,池の水面に姿を映されたといい,後世の人がこの池を鏡の池と呼ぶ(外海町史)。これらより池のある島(池島)と呼ばれるようになったと思われる。地質は,海面以下が第三紀層からなり,海面上は標高100m内外の玄武岩台地となっている。古くから農業が営まれてきたが,昭和27年から石炭採掘が始まり,現在は池島の南西約3kmにある蟇島(ひきじま)周辺の海面下約570m付近を採掘して弱粘結炭を産し,主に電力・鉄鋼向けとして九州各地,関西方面に送られる。年産約140万t。このように今日,石炭の島として知られている。かつての池は掘り込んで,現在は石炭積出し港として利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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