黒島
【くろしま】

鷹島の北西４kmにある島。北松浦郡鷹島町に所属する。面積0.86km(^2)。昭和55年10月１日現在66世帯・215人が住んでいる。標高72.7mで海岸は玄界灘の北西風を直接に受け海食崖の発達が著しい。集落は南側の唯一の防波堤の背後に立地している。古くは石島と呼ばれ墓石材の産地として知られ，この島の垂々(たりたり)から産出した石材は黒島石の呼び名があり，阿翁石に先がけて有名であった。現在では掘り尽くし建設土木用石材の産出に代わっている。島民の生活は半農半漁。沿岸は魚介類・海藻類が豊富で特に東部の沖ノ島との瀬戸はタイ・ブリなどの回遊が多く定置網の地先となっている。島内には小学校の分校があり，中学生はスクールボートで鷹島中学校に通学している。本土や鷹島本島との交通は，鷹島町阿翁浦港と松浦市御厨港を結ぶフェリーが途中寄港して１日３往復就航している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7220542