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境川
【さかいがわ】


湯江境川ともいう。北高来(きたたかき)郡高来町湯江の北西部から源を発し南東に流れる2級河川。流路延長7.55km・流域面積18.18km(^2)。北には多良岳・一ノ宮岳・帆柱岳の連山があり,佐賀県太良町との境界をつくり,北西部に五家原岳がある。多良岳を水源とし,上流は深い渓谷をなしており,小中尾付近には砂防ダムがある。烏帽子岳の南麓,小中尾の付近で落合川が合流し,有明海に注ぐ。水量はすこぶる多く湯江平野の水田を潤し,泉水は海に入る。アユの産地としても名高い。この地区には小江川・湯江川が流れ,集落は境川扇状地に多く広がり,この周辺を湯江という。当川は浸食が激しく,上流には轟滝をはじめ,多くの滝があり,観光名所となっている。昭和51年3月に轟滝から2.5km離れたところにいこいの村長崎が完成し,同年7月にはいこいの村長崎遊歩道が完成した。鉄筋コンクリート4階建ての施設があり,上流には轟ダムも建設予定である。江戸期には多良岳から流れる清水を利用して和紙が盛んにつくられ,諫早領内の特産湯江紙となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7220852