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舟志川
【しゅうしがわ】


対馬の北部,上県(かみあがた)郡上対馬町を流れる2級河川。小白岳に源を発し,北流して舟志湾に注ぐ。流路延長5.716km・流域面積18.57km(^2)。東の五根緒から流れる堂坂川,南の仁田から流れる河内川,西の佐須奈から流れる中原川と3つの支流を合わせ,中原と舟志と2つの集落を流域に持つ。中程で堂坂川と合流する畔に舟志乃久頭神社があり,神宝として弥生時代の広形銅矛を伝えている。また下流のヤクマ淵では,旧暦6月初午にヤクマ祭りが行われ,水神に手向をする儀礼がある。なおこの淵には河童が馬を捕るという伝説がある。舟志は対馬北部の中央に当り,四方に旧山道が通じていたが,その多くが当川やその支流の川筋を利用したもので,現在の道路もまたこの線に沿って開発されている。舟志川の渓流の紅葉は,島内で最も美しい景色といわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7221164