田代原
【たしろばる】

南高来(みなみたかき)郡千々石(ちぢわ)町と同郡国見町にまたがる盆地。標高620～640m。吾妻岳（868m）・鳥甲山（822m）と九千部岳（1,062m）に囲まれる東西1,500m・南北300mの草原。雲仙山系を横切る雲仙地溝最大の千々石断層による断層谷上の平地。九州自然歩道の千々石海岸コースから雲仙岳コースの間に位置し，雲仙天草国立公園の田代原キャンプ場になっている。広い草原には牛が放牧されている。四季の景観に恵まれたハイキングの適地である。田代原へは，神代(こうじろ)・魚洗川(いわれご)・千々石・雲仙吹越の４方向より入ることができる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7221543