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千々石川
【ちぢわがわ】


島原半島西部を流れる2級河川。千々石川水系の本流。流路延長12.98km・流域面積35.37km(^2)。島原半島最大の河川。南高来(みなみたかき)郡小浜町雲仙の地獄盆地に源を発し,雲仙ゴルフ場からの水をあわせ別所ダムで一部を山領川へ,本流は火口壁を浸食し稚児落としの滝となる。岳集落付近で清水川と合流,九千部岳と猿葉山の両溶岩間の狭い水路を下り,飯岳川を合流,沖積平野に流れ上峰川を合流,海岸付近で砂丘に突き当たって南流,橘湾(千々石湾)に注ぐ。河流は大部分が峡谷を下り,高い落差と水量不変,地盤の固さで明治43年から水力発電所が5か所設けられ,合計出力は782kwである。発電量は少ないが設置の古さ,発電型式の歴史的価置(ペルトン水車・フランシス水車・スパイラル型反動水車)と現役で稼動しているところに意義がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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