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調川川
【つきのかわがわ】


松浦市内を流れる2級河川。流路延長4.2km・流域面積7.26km(^2)。佐賀県との境,国見岳・白井岳・石盛山・豆五郎山を水源とし,溶岩台地を河川が浸食してつくった谷間を北流して玄界灘に注ぐ。上流の灌漑用溜池は土地改良事業計画として各地区民総出でつくられたもので,葛籠(つづら)池(今福町営)・松山田池(調川村営)・湯ノ谷池(調川町松山田)・牟田池(今福町木場)や中央に丸い島がある川頭池(志佐町上志佐)などがある。これらの溜池には先土器時代~縄文時代にかけての遺跡が見られる。上流域の地滑り防止区域である松山田地区は,和牛改良地域に指定され,肉用牛の飼育に力を入れている。黒毛和種の生産地であり,生後8~10か月育てて現在年6回開催される隣町の平戸口中央家畜市場へ出している。浸食谷の棚田では,水稲および裏作として家畜飼料の牧草イタリアンやトウモロコシ・小麦が栽培されている。中流・下流には白井・五反田・上免・中免・下免の諸集落があり,水田も広い。河口には地方港として西日本有数の遠洋まき網漁業の水揚基地調川港がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7221680