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九十九島
【つくもじま】


島原市の東方に散在する小島群。島原市に所属する。寛政4年の「島原大変」により眉山が崩壊,その崩壊物が海に押し出され,陸地を造るとともに新しい海岸線より沖合いにも多数の島を形成した。島の数は,崩壊から20年後の文化9年に島原半島を測量した伊能忠敬の調査で59,明治25年の調査で31,現在は16。埋め立てられたり,波食で暗礁になっている。そのため航行の船舶に危険が生じるため明治10年に島原港の入口に灯台を設置。島は角閃安山岩の破砕された岩片からなり,最高地点29.6m。昭和30年高浜虚子は島原に吟遊の折,九十九島を眺めて「山さけてくだけ飛び散り島若葉」の句を詠んでいる。句碑は霊丘公園にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7221684