100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

仁田川
【にたがわ】


対馬の北部中央,上県(かみあがた)郡上県町仁田にあり,島の主峰御岳の東に源を発し,南流して仁田湾に注ぐ2級河川。流路延長5.369km・流域面積55.79km(^2)(県河川課調)。上流は迷暮路(目保呂)川ともいうが,御岳の東麓を南下して瀬田の原に出て,樫滝を経て飼所(かいどこ)川と合流,仁田湾に注ぐところから,飼所川に対して瀬田川と称し,瀬田・飼所両川を合わせて仁田川という場合もある。近世瀬田は一村で,中来栖と宮原を支村とし,下流の樫滝村と,南の飼所村とともに合わせて仁田と称した。仁田は地理的に上県郡の中央にあり,東面(ひがしめ)(東海岸)と西面(にしめ)(西海岸)の両方,北は佐護・舟志,南は三根など四方に旧山道が通じていたが,それらの多くは川筋に沿って上り下りしたものである。瀬田の川縁に国本神社があり,地域の拠点であったことが知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7222191