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牧の島
【まきのしま】


南九十九島の1島で,佐世保市鹿子前町の南方約1kmにある無人島。佐世保市に所属する。面積0.23km(^2)。民有地。以前は畑も見られたが現在は耕作されてない。島はY字形をなし,南の三角点55.7mは佐々浦以南の島々の最高点を示す。東へのびる部分はわずか幅100mの狭い水路(観音瀬戸)で石岳と接し,西は50mの水路(ウメガ瀬戸)で桂島と相対する。第三紀の堆積岩による海食ベンチが見られるが,徒歩による一周はできない。島にはツバキが多い。西側にホオズキ谷と呼ばれる入江があり,磯遊びや海水浴客も訪れる。地名の由来は藩政期に馬の放牧場であったところからといわれている。馬が5歳になると泳いで渡らせたといわれる五歳ノ鼻(ごしやのはな)の地名もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7222867