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松島
【まつしま】


角力灘にある島。西彼杵(にしそのぎ)郡大瀬戸町に所属する。面積6.2km(^2)。大瀬戸町の西方2kmに位置する。本土との間の松島水道を約15分で定期船が結ぶ。丘陵性の地形で,北岸に入江があるが,海岸線は全般に出入りが少なく円形をなす。江戸期には大村藩政の治下にあって,長崎に出入りする異国船警戒のための番所が置かれた。また西海捕鯨の基地として栄え,大正期から昭和初期にかけては石炭を多く採出した。現在は総出力100万kw(50万kw2基)の石炭専焼火力発電所が石油危機を契機にエネルギー源の多様化を図るため設立された。燃料の石炭はオーストラリアや中国などの海外炭を用いる。6万t級の石炭専用船が接岸可能な揚炭施設がある。電力は九州・中国・四国の各電力会社へ供給される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7222901