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大島
【おおしま】


天草下島の南端,牛深市牛深港の南西約5kmにある無人島。「うしま」ともいう。周囲5.2km,面積0.47km(^2)。白亜紀のヘトナイ統に属する地層からなる。島民は昭和49年,牛深市久玉町の大池田に31世帯・100人が挙島移民。島の大部分は旧島民の私有地で,矢田姓が大部分を占め,島内での縁組が多かった。島の生活運営のための基本資金はフノリの採取により,男は沖合いでの一本釣り(クロウオ・イカ・ブリ・イッサキ・タイ),女は「もぐり」でアワビ・サザエ・テングサ・マクリ・ウニを採取していた。昭和10年代からフカ縄漁業も行われ,九州西海岸一帯に出漁した。明治33年に牛深小学校の仮分教室,昭和22年に牛深中学校の大島分校が設置され,同38年に大島中学校・大島小学校として独立,同49年それぞれ牛深中学校・牛深小学校に吸収された。昭和38年出力10kwの火力発電機により点灯。同51年,氏神の大島神社も牛深市内に移された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7224066