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草千里ケ浜
【くさせんりがはま】


阿蘇中央火口丘の西部,烏帽子岳の北に接して位置する千里ケ浜火山の火口跡。単に草千里ともいう。中岳火口南の砂千里に対して呼ばれる。阿蘇郡の阿蘇町・長陽村・白水村にまたがる。烏帽子岳の側火山として活動した千里ケ浜火山の二重火口跡で,直径約1km,広く浅いが,内側の火口は東方のくぼ地で,南北約500m,東西約250mの楕円形をなし,草千里の中央近くの標高1,157mの小高い丘が内側火口の縁にあたる。北の火口縁を阿蘇登山道路(坊中線)が通り,中岳の噴火災害を避けて諸施設が設けられている。千里ケ浜火山の溶岩は,西方へ流下して湯の谷温泉近くに達する。火口跡には,ともに水がたまるので,放牧地として利用され,また登山観光客の憩いの場ともなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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