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御所浦島
【ごしょうらじま】


天草上島の南方にある島。天草郡御所浦町の主島をなし,面積13.02km(^2),昭和60年の世帯数953・人口3,379。地質は,大部分が御所浦層群で中生代白亜紀の上部白亜系下部統(ギリヤーク統)に属し,北西海岸は上部白亜系中部統(浦河統)に属する。北部の嵐口(あらくち)付近には先第三紀花崗岩および閃緑岩からなる火成岩が分布する。景行天皇にちなむ地名伝説や落人伝承を伝える。村の発展に尽くした初代庄屋の福島正明の顕彰碑が昭和28年にたてられた。嵐口・本郷・大浦・元浦の漁港があり,昭和30年代までイワシの船引網漁が続いたが,同40年頃からマダイ・ハマチの養殖が盛んになり,養殖マダイの生産は全国的に知られる。近年フグやヒラメの養殖も行われ,養殖面積12万2,600m(^2)で,マダイ400万匹・ハマチ100万匹・その他50万匹を数える。昭和45年から甘夏ミカンの栽培も普及。同55年9月には古屋敷に多目的利用の御所浦島開発総合センターが完成,牧島と御所浦島を結ぶ中瀬戸橋は同61年11月に完成。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7225216