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佐敷川
【さしきがわ】


県南部を流れる2級河川。葦北郡芦北町と水俣市にまたがる大関山の北麓に水源をもち,北流して田川川・宮の浦川を合わせたのち,芦北町の中心,佐敷の町中を流れ,八代(やつしろ)海の佐敷湾に注ぐ。流路延長16.7km,流域面積62.7km(^2)。水源地帯はサンショウウオの生息地としても知られる。中流の市野瀬の祝坂から塩浸の間は,両岸に奇岩が相寄り,大野耶馬渓の異名をもつ。塩浸から河口の佐敷までの谷筋は,古くから球磨(くま)地方と葦北地方を結ぶ重要なルートにあたり,人吉盆地の人吉藩にとっては海への出口となっていた。現在,この谷沿いに主要地方道芦北球磨線が通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7225390