100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

瀬田裏原野
【せたうらげんや】


菊池郡大津町の東部,阿蘇西外輪山の西斜面に広がる原野。東部の最高地(標高862m)から西方に傾斜し,合志台地に連なる。南は白川に臨む急崖に限られ,北は大津町から二重峠(阿蘇町)に至る清正公道に接する。地質は主に安山岩質岩石および火砕流堆積物からなり,黒ボク土壌が被覆する。土地利用は,森林が269haで約65%を占め,次いでササ・ススキ・野シバの原野95ha,放牧地47haうち牧草地10haとなっている。森林は県有林のほか,大津町ほか10町村の山林原野組合の経営する町有林や牧野組合林があり,ヒノキやスギが多い。牧場は阿蘇郡長陽村・大津町の入会による瀬田立野牧野組合が4月から11月まで利用し,繁殖牛(赤牛)や馬の放牧を行っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7226035