100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

仙酔峡
【せんすいきょう】


阿蘇中岳の中腹,阿蘇郡一の宮町の南部に位置し,高岳・楢尾岳に囲まれた峡谷。延長1.5km,標高約800m。高岳・中岳の鞍部から流出した溶岩が重なりあい,この岩肌に5月中旬から6月にかけて約4万本のミヤマキリシマが咲き乱れる。このあたりを古くは泉水山と呼んだが,今は仙酔峡とあてており,「仙人も酔うほどに美しい谷」の意か。毎年5月中旬にはツツジ祭りが行われ,各種の催しでにぎわう。ここから眺める高岳,特に鷲ケ峰・虎ケ峰の岩峰は圧巻で,県内外からの登山者が絶えない。昭和39年には町道仙酔峡有料道路が開通し,山上駅につながるロープウエーも運行されたが,同54年9月の大噴火で被害を受けて一時運休し,同61年4月に運行再開。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7226054