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千田川
【ちだがわ】


菊池川水系の1級河川。鹿本地方中央部,鹿本郡植木町清水の湧泉一帯に発し,肥後台地を刻んで北流,菊鹿盆地へ出て山鹿市と同郡鹿本町の境を流れたのち,菊池川に合流する。流路延長7.4km,流域面積21.4km(^2)。千田川が盆地に流れ出す地点の鹿央町千田に千田八幡宮があり,境内の前に多くの伝承をもつ千田の八島がスギの巨木に覆われている。「肥後国誌」千田村のうち宮村の項によると,浜男川に鐘ケ淵と称する所があって,「聖母宮祭礼神供ハ此水ニテ炊クコト古例ナリ,若シ他ノ水ヲ用フレハ供御熟セス」とある。水源近くの植木町清水の駄の原には流域一帯を舞台とする長者伝説が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7226384