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天明新川
【てんめいしんかわ】


緑川水系の1級河川。流路延長11.6km,流域面積31.0km(^2)。熊本平野の中央部,熊本市街地の南部,御幸西無田町に発し,白川から取水する渡鹿堰がかりと無田川(加勢川支流)がかりの水田地帯の排水を集めて西流,銭塘(ぜんども)・奥古閑・内田・川口・海路口(うじぐち)の水田728haを潤したのち,河口の弐町で緑川に注ぐ。天明4~6年,上流域(旧託麻郡)の排水を主目的として開削,合せて下流域(旧飽田郡)では本田堰・美登里堰・松の木堰を設け,灌漑用水を導く幹線用水路の機能をもたせた。開削の経緯から,上流における排水優先の水利秩序が現存する。受益地区の農家2,023戸(昭和58年)により天明新川土地改良区を組織。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7226538