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鍋の平
【なべのたいら】


根子岳の南麓に広がる山麓扇状地の扇頂部をなす原野。標高約700~800m。阿蘇郡高森町上色見地区の入会地で,高岳や中岳の南登山口にあたり,町営のキャンプ場もあり,夏季は観光客でにぎわう。「南郷事蹟考」上色見村の項に「根小岳山……其麓平カナル広野ヲ鍋ノ平ト云,山嵩ク南ニ当リ平カナル野ナリ,故南辺ノ平ト云」と記されている(肥後国誌)。扇央部には中原(なかばる)・前原(まえばる)・小倉原(おぐらばる)などの集落が散在し,阿蘇地方における高原野菜の先駆地域であり,ここを伏流した地下水は白川の水源となり,阿蘇郡白水村で湧出している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7226874