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船津峡
【ふなつきょう】


下益城(しもましき)郡砥用(ともち)町大井早山瀬の内大臣橋から同町清水の霊台橋(国重文)の間,約13kmにわたる緑川の峡谷。緑川をさかのぼって最初の峡谷で,片麻岩・凝灰岩を切って流れるため,絶壁・奇岩・怪岩が多い。明治中期までは小船が往来し,木材を下流へ流していた。昭和45年の緑川ダムの完成により周辺の景観は一変した。矢部周辺県立公園の一部で,春の桜,秋の紅葉には観光客も多く,アユ・ハエ・ワカサギ釣りなどが楽しめ,県内の名勝の1つ。周辺町村には雨乞行事の名残が見られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7227545