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堀川
【ほりかわ】


菊池郡の南部,白川右岸の洪積台地を流れる2級河川。菊池郡菊陽町原水から同郡合志(こうし)町幾久富の南部,西合志(にしごうし)町須屋を経て熊本市鶴羽田で坪井川に注ぐ。流路延長18.8km,流域面積43.8km(^2)。原水の馬場より上流は上井手と称する灌漑用水路で,菊池郡大津町瀬田にある瀬田上井堰により白川の水を導き,段丘面の水田416haを潤す。名のごとく,大部分が人工河川からなり,元和4年熊本藩主加藤忠広が開削に着手,寛永14年細川忠利の時代に竣工したと伝える。流路に沿って,原水の上堀川・下堀川では鉄砲小路と呼ばれる細長い集落(東西3.1km)が続く。細川忠利が熊本城下北東の備えとして地鉄砲の者91名を入植させたのが起源で,かつては堀川の水が上水に利用されていた。現在,下流一帯では市街化が進み,雨期には多量の雨水が一時に流出,熊本市街地を流れる坪井川を氾濫させる一因となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7227640