麦島
【むぎしま】

八代(やつしろ)市の球磨(くま)川河口部にある島。球磨川本流（栴檀川）と分流の前川に挟まれる。面積2.8km(^2)。かつては植柳村麦島で，現在は八代市麦島東町・麦島西町・千反町（1～2丁目）・迎町（1～2丁目）・古城町・中北町からなる。麦を栽培したことから麦島と称するという。麦島城跡があり，小西行長が天正18年に山城の古麓城を廃し，重臣小西行重の手で築いた平城。築城当時，城は海辺にあり，城下町はその東方に配された。元和の一国一城令後も島津氏や相良氏対策として残されたが，元和５年３月17日の大地震で崩壊。麦島城は廃されて松江の地（現八代城跡）へ移され，本丸の一部や麦島神社・鏡が池・内膳塚などが現存。麦島には白鷺橋・夕葉橋・前川橋・新前川橋・八代大橋・南川橋・植柳橋が架橋され，交通の便はよい。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7228002