吉無田高原
【よしむたこうげん】
阿蘇外輪山南斜面,大矢野原の西方に連なる高原。上益城(かみましき)郡御船町と矢部町にまたがる。面積約400ha,標高500~600mで,西方に向けて緩やかに傾斜している。谷の発達が盛んで,同じような小丘が波状に連なる。寛永年間に木倉手永惣庄屋木倉太郎兵衛・光永平蔵らによって用水路が引かれ開田化が進んだ。国有林の西方は採草地として利用されていたが,近年はローンスキーや春のワラビ狩り,秋のススキ野の景観美などを求めるハイキング客でにぎわう。「緑の村」の施設も完備し,キャンプ場なども設けられている。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7228294 |