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青江川
【あおえがわ】


津久見市西方の姫岳(619.9m)に源を発し,東流し,上青江・下青江を通り,津久見湾に注ぐ川。松崎川ともいう(豊後国志)。2級河川。流長7.1km・流域面積14.7km(^2)。流域は秩父古生層からなる。石灰岩資源に恵まれ,江戸期から窯業が始まり,寛政3年臼杵(うすき)の畳屋町吉田八十治は小園村(小園町)で石灰を焼いている(津久見石灰史)。現在,流域は市の窯業の中心地で,河口付近にセメント工場・石灰工場がある。また,流域の大字上青江には尾崎小ミカン先祖木(国天然記念物)がある。「豊後国志」には「源は臼杵荘姫・碁盤二岳の間に出づ。東流して原・道尾・岡諸村を経て,松崎に到り,東南行して海に入る」とある。「臼杵小鑑拾遺」には「戊申考ふるに,古へはただ松川とのみ云しなるべし」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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