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朝来野川
【あさくのがわ】


安岐(あき)川支流。東国東(ひがしくにさき)郡安岐町大字諸田(もろた)字高地に発し,南流して中野で小俣川を合し,久米・弁分の西を流れ,密乗院で安岐川に合流して河口に達する。流長10.25km。2級河川。農業用水で堰の数44。主なものに大井手―灌漑面積6.5ha・新涯5.6ha・松代7.4haがある。流域の文化財には,諸田に山王宮のお田植祭(例年旧正月15日,県無形文化財),旧朝来に釜ケ迫宝塔(国重文)があり,天沼博士が初めてこの塔を通して国東塔の名を学会に発表した。塔の高さ3.2m,きわめて均整のとれた塔で,塔身の四方には堂々と阿閦・宝生・弥陀・釈迦の梵字が刻まれ,その間に「大願主紀友房同守房同中子同□子 右為慈父悲母所奉造立 如件ノ建武二年乙亥二月十二日各敬白」と刻銘がある。また久米には護聖寺板碑(県重文)があり県内最古のもの。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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